心斎橋筋商店街に建つ木造店舗の計画。既存建物の老朽化から、コロナ禍を機として建て替えに踏み切った施主は、当時の心斎橋筋商店街の閑散とした状況を自らの行動で変えたいと考えていました。そこで、SDGsを意識した木造の店舗こそ将来の心斎橋筋商店街の発展に繋がると考え、計画に至りました。防火地域において木質構造を建設するために、準耐火建築物とできる建築規模(100㎡以下)と燃えしろ設計を採用した。また、檜の大断面集成材を用いた門型ラーメン構造により、狭い間口の敷地の1階の売り場を最大限活用できるように工夫した。また2階には方杖を用いた構造を起用し、商店街を歩く人からガラス張りのファサードを介して木構造の美しさが見えるように設計した。
※中島弘陽(意匠)、下山聡(構造)、木村工務店(施工)と協働設計
物件概要
- 所在地
- 大阪市
- 竣工
- 2023年
- 構造
- 木造
- 規模
- 地上2階建て
- 写真
- 写真 平井美行写真事務所